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サマーウォーズ 

新聞に週一で掲載される評論で、満点が付いていたので気になって観てきた。

普段、このコーナーで満点が出ることは少ない上、論調も絶賛状態だった。高まる期待。

予備知識はアニメーションという以外ゼロ。果たして。

物語は、OZ(オズ)という巨大なヴァーチャル空間が、現実の世界と直接深い繋がりをもち、その主要な機能の大半を司っている世の中。
主人公は、先輩の夏希にアルバイトに誘われた数学の得意な高校生の健二。夏季の祖母の誕生祝いを控え、大勢の親戚一同が介することになるのだが、その前で「恋人のフリ」をしてくれと頼まれる。それがアルバイトの内容だった。
そんな中、OZに出現した脅威によって、現実社会に障害が多発する。暴走し巨大化したそれは人工衛星を墜落させようと企てる。その標的は原子力発電所だった。
果たして阻止できるのか。

オープニング。OZの説明が延々と続く。これがモロにアニメチック。まずノレない。

やっと登場した夏季と健二は祖母の前で「恋人である」とウソをつくが、その前段で健二が夏季に肩入れする動機が描かれていないし、その薄っぺらな健二をあっさり(少なくともそう見える)認めてしまう祖母にも興醒め。

兎角、柱であるこの三人が薄っぺらいため、全然話しに乗れないのだ。

登場する大勢の親戚達の描写はそれなりにリアルではあるが、際立ったキャラクターでもない。それに祖母もいきなり死んでしまうものだから、結局は誰にも感情移入ができない状態。

絶えず一緒に生活している訳でもない彼ら。全員が一同に介して仲良いことは伝わるかもしれないが、それだけでそこに人間同士の絆を表現したと云われてもピンとこない。田舎の大家族って素晴らしい。なんて全くの幻想。

同じアニメでいけば、「となりのトトロ」に出てくる「ばあちゃん」や地元の人々の方が圧倒的に人としての絆を感じさせると思う。

その絆とやらとヴァーチャルコミュニケーションを対比させているくらいは分かるが、何を浮き立たせたいのか中途半端。

それは、血の通わないアバター(利用者のネット上の分身)同士の「かっこいい戦い」を嬉々として延々描く監督なり脚本家が、如何にその世界が好きかが顕れているからであり、どうしても「この世界」より「その世界」の方が好きでたまらない。けどね人間の絆も大事なんだよ。ってな具合に感じる。

そうではなく、最早現実的に当たり前に成りつつある「ヴァーチャルな世界」においての絆の可能性を示唆しているんだとしても、その表現方法に問題がある。

それは、登場人物の誰一人として、OZが稼動する世界に何の違和感も疑念も抱いていない点にある。また、唯一それに人の知恵で対向した祖母を殺してしまっている点にある。更には、その暴走を阻止しようとしている人物が他に描かれていない点にある。

だから、この映画では誰も成長しないし、その世界は変わらない。

それは「映画」としての魅力が希薄であることを差す。

原恵一の作品からは「映画好き」が感じられるが、細田監督のこの作品からは単に「アニメ好き」
という臭いがしてしまうのは気のせいか。

OZの説明が冒頭でなく、物語の中でそれとなく成されていれば。
(あんなアニメのお決まり的な描き方でなく、現実世界に浸透している様を描くやりかたは他にもあるハズ)

夏季と健二の心理描写がもっと深いもので、現実世界に登場する全ての「人工物」と料理に関するディテールがもっと細かなものであれば。祖母を殺さず戦の一旦を担わせ、その壮絶な戦が始まるまでの時間が30分短縮できていれば。

もっと、楽しめたのかも知れない。

前作「時をかける少女」は良く出来ていただけに、残念。

アバター同士を戦わせ、それを躍起になってモニターで見ている絵面。

まるでテレビアニメの「デジモン」みたいだ。

と思っていたら、この監督「劇場版デジモンアドベンチャーぼくらのウォーゲーム」の監督らしい。

なるほどね。

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コメント

キャラクターデザインはエヴァの人だから見に行こうと思ってたんで内容は飛ばして読んでたんですけど、『前作「時をかける少女」は良く出来ていただけに、残念。』が目に入りなんか残念感が出て来た。

でも確かに「時をかける少女」は良く出来ていた。

でも

>キャラクターデザインはエヴァの人だから
そうらしいですね。
映画もアニメも何でもそうだけども、見る側の感覚や好みの問題だから、絶賛している人もいれば、反対側でそうでもないと思っている人もいたりする。

本当に「アニメ史に残る傑作」と言っている人もいるくらいだから、今回は私に合わなかっただけだと思います。

と、言いながらここからまた個人的な見解を言うと、

あのキャラクターデザインを活かすには、いささかそれ以外の細部のディテールが不足しています。

確かにエヴァは面白く見れましたが、それは
全体的な物語の構成(世界観を含む)と、それ以外のディテールが物凄くシッカリしていたからで、まるっきりアニメ然としたあのキャラクターと荒唐無稽で強引な展開でも、楽しむことが出来たと思います。

本来なら破綻を来す、いや実際に破綻してしまっていても、それを引き止めておくだけのディテールがそこにあったのです。

ディテールは、そこにリアルさを生むだけでなく、勢いも生み出します。

私にはこの映画にそれが見出せなかっただけなのです。

見出せるかどうかは、先に言ったように見る側の感覚や好みによるのです。

なので、できればご覧になられてからの感想を聞きたいと思います。で、明日でもご覧になればいいと思いますよ。

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