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近視眼的 

人の目は2箇所を同時に見ることはできない。

すぐ目の前で起こっている事ですら、見えない。

このところ少年野球で審判をやらされたのだが、やはりジャッジは難しい。

ボールがミットに収まるのが早いか、ランナーの足がベースに着くのが早いか。

明らかにどちらかが早かったり、遅かったりすると判断は簡単だ。

しかし、これが殆ど同時だったりすると判断は難しくなる。

きわどい。微妙。ギリギリのタイミング。下した判定はアウト。

不利に働いた側の子供たちの不服そうな顔、父兄席のただならぬ雰囲気。

私が間違ったのか。ひょっとしたらセーフ?。そういえば、足のほうが少し早かったような。いや確かにアウトだ。ボールのほうが早かったハズだ。でも、何だか視線が痛い。

私がルールブックだ。なんてとてもとても自信がありません。

所詮、人間は2箇所を同時になんて見えないんだから、仕方ないじゃん。それに素人審判だし。

けれども、他の人のジャッジを見ていると、今のは誤審じゃないのと思うこともある。

引きで見ているせいで、2箇所の出来事が視覚的にほぼ1箇所でのことにように見えているから、ちゃんと「見えた」のだ。

一生懸命見ようとして、より近くで、より確実にとリキむことは実は逆効果だったとは。

近づくと、それぞれの対象に対しての視覚的な距離は広がってしまい、結果、見えなくなる。

近づくけば近づくほどに見えなくなってしまう。

あまりに目の前過ぎて見失う。

広角的視野が必要なのだ。

深い。

悟りの境地。

藪審判のヘタレ話だったハズなのに、何だかちょっとイイ話っぽくなってしまった。
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夏と犬 

うちには柴犬がいる。

結構イイ奴である。

よその柴犬はどんな感じか。柴犬専門のHPやらブログなんかを覗いてみる。

よその犬は結構ふっくらしている。確かに柴犬はそのくらいが可愛かったりする。

うちの犬はどうだ。それらに比べ痩せている。夏場は特に痩せている。夏毛のせいだけではないようだ。

一般的に柴犬は暑さに強いのかどうか知らないが、やはり暑さのせいなのか。

昨年の夏は全身の毛がボロボロに抜け、とても由緒正しい生まれのお犬さまには見えなかったことも確か。

今年の夏は、いつもの首輪がスルリと抜けて、ここぞとばかり走り回っている奴を朝っぱらから汗だくで追いかけたこともあった。

きっと、首周りがお痩せになったからだったのだろう。

人間でも暑い夏。地面に近い彼らの体感温度は、アスファルト上では50℃以上らしい。おまけに素足。全身毛だらけ。暑いわな。

そんな中、ウチのオヤジさまの散歩の相手をするものだから、やっぱり大変。

しかも、朝朝、昼昼、夕夕、しかも距離も時間も長い。オヤジは犬が好きで自分の健康のためにと、一石二鳥を狙ったのだろう。

しかしどうだ、自分のメタボは解消できず、犬が痩せる。本末転倒。

散歩させすぎ。これが真の原因。

ハアハア舌を出し長いお勤めから戻ってきた彼。流石に暑いそうなので、北側にある倉庫の庇の下の日陰にお休み頂く。

彼の水入れは以前使っていた炊飯器の釜。その水をうまそうにかぶ飲み。

その隙にリードを繋ぎ直すオヤジ。リードの端の固定先は何故だかカーリングができそうな漬物石。

柱に繋ぐと巻きついてしまうらしく、それがベストなのだそうだ。

お釜に顔を突っ込み、漬物石に括られている愛犬。

もうすぐお彼岸。じきに涼しくなるさと頭を撫でた。


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黄昏のとき 

日暮れ前、会社の門を出たところで呼び止められた。

振り向くと自転車に乗った2人連れの外国人。

「スミマセン、アナタハ、カミヲシンジジテイマスカ?」

よくロードレーサーが被るようなエイリアンの頭系のヘルメットをしている。自転車もそれっぽく、幾分車高が高い。そのせいで若干つま先立っている様子。

「は?」

私の歩きに合わせ、つま先立ちで移動しながら聞いてくる。

「イキテイルモクテキハナンダトオモイマスカ?」

「んー」

直ぐには返答できいない。というか普段考えたことがないので、何も思いつかない。

「んー」

何のために生きているのか。

生物学的に言えば、子孫を残すこと。生き続ける事自体が目的。

なぜ生きているのか。

医学的に言えば、自動的に代謝反応を持続しつづけること。

生きている目的。

哲学的に考えれば、死ぬために生きている。

誰しも必ず死ぬ。であれば穏やかな死を迎えるために、悔いのないように今生きているのでは。

なんてことを思い巡らしながら歩いると、その間も二人つま先立ちで付いてくる。

黄昏時。信号待ちの車が連なる車道。その横を勤め上がりの会社員とエイリアンヘッドのつま先立ちのガイジンが2人。三者真剣な面持ちで歩を進めている。

奇妙な絵面。

私は答えを返すことができず、逆に質問で返した。

「では、アナタは何のためだと思いますか?」

「精進を重ね・・・」

と即答。

答え自体よりも、片言の日本語だった彼の口から「精進」という言葉が出たことに衝撃を受けた。

帰る方向が違ったため交叉点で分かれた後、衝撃のせいで飛んだ・・・の部分を思い起こそうとしたが思い出せない。

未だに気になっている。

でも、それより、あの日、あの時、あの場所で、なぜ生きる意味を問われたのか。

思わず救いの言葉を掛けたくなるくらい、負のオーラが出ていたのだろうか。

つま先立ちで付いてこざるを得ないくらい、黄昏ちゃってたのか。

余程その方が気になるし、少し凹んだりもする。

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