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ミュンヘン 

スピルバーグらしからぬ映画である。

「シンドラーのリスト」より前の作風ともそれ以降の作風とも違う。

舞台が欧州主体であること、時代設定が70年代ということもあり、絵作りが他の作品とは異なっている。

パンフレットにも書いてあったが、一見して「フレンチ・コネクション」っぽい。

常々、この監督は思いのほか「構図」に拘っていると思っていたが今回は何やら違うようだ。

構図が決まりすぎると、逆にどこか作為的で劇画タッチになる。それはそれで良いことでもあるが、感情移入が薄らぐ側面もある。

「プライベート・ライアン」の冒頭20分。オハマビーチ上陸の壮絶なシーンは強烈である。しかし、あれは観客が「戦場に引き込まれる」と言った感覚よりも、「戦場のドキュメンタリー映像」を観ているような感覚に近いものがある。

ロバート・キャパが撮ったようなよう映像は確かに生々しい。しかし、どこか「カメラがそこにある」と思わずにいられなかったのだ。

しかし、「ミュンヘン」ではそれが感じられない。ドキュメンタリーとは違う、何か、裏社会を「思わず覗き見てしまった」ようなそんな感覚がある。

それに、これまでの全作品の何処かに存在していた、甘ったるいセンチメンタリズム然とした絵や演出が一切ない。

実は、この作為的な映像とセンチメンタリズムが上手いがゆえに鼻について、この監督の作品はあまり好きではなかったのだが、この作品には流石だと言わざるを得ない。

スピルバーグの集大成でもあり新境地を開いたとも言えるこの映画。2時間44分と長丁場であるが、殆ど無駄な場面がない。研ぎ澄まされた作品になっていて、感覚的にはデビュー作「激突」に近い。

私自身、パレスチナ、イスラエル、ユダヤなどの歴史的な確執についてはあまり詳しくないが、この映画はスパイ映画としても充分に面白くできていると思う。イタズラに感情移入することなく、乾いた感覚の脚本も見事。

この手のナーバスは題材を映画化するのは色々な面で難しいと思う。それもハリウッドで。

そういう意味ではスピルバーグにしか撮れない映画だったのかも知れない。
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コメント

戦争物は・・

どうも苦手で・・シンドラーも見ていない夢子です。

作り物の、戦争は、スターウォーズにしても、マトリックスにしても、大好きなんですが、やっぱり怖がりなんでしょうね。
私、宇宙戦争を見て、いまさら言うのも変だけど、スピルバーグより、ルーカスのほうがすきなんだって、気づきました。

んー、私もスピルバーグは基本的には好きではありませんね。

で、ルーカスはと言うとどうかな。

この系統では、ジョン・ランディスが好きでしたけどね。

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ミュンヘン鑑賞2

munich先日ミュンヘンをまた観てしまいました。眠くも退屈もせず長くも感じる事無く初めに観た印象と同じでした。ホントに凄い映画だな。1日でさらに水曜だったせいかわりと観客数あって驚きです。が、半分も埋まってないのは田舎だから。当初から気になってたルイはよく見
  • [2006/03/13 14:08]
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