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ブラック・ダリア 

ブラック・ダリア」を観た。

監督はブライアン・デ・パルマ。主演はジュシュ・ハートネット。

原作はアメリカ文学界の狂犬と言われる、ジェイムズ・エルロイ

パルマ監督お得意のスリラーものと知って、一も二も無く公開2日目に観に行った。

が、完全に拍子抜け。ちょっと、話しが余分に複雑。原作は読んでいないが、あれもこれもと捨てられずに作ってしまった感がある。

小説では必要かつ魅力的なシークエンスなのだろうが、それはあくまでも小説の世界。映画ではそうではないハズで、小説をそのままなぞっても映画的にはならないと思う。

物語は、二人の警察官と一人の女性の三角関係を軸に、その女性の過去と、それぞれの警官の生立ちや、黒い過去と悪事が描かれ、タイトルになっている「ブラック・ダリア」事件を機に、それらが複雑に交差しながら、頽廃した愛憎と欲望とが表現されている。

と、極めて簡単に書いたが、実際には同性愛あり、不倫ありの、ボクシング、汚職、猟奇殺人ありの、映画界の裏側あり、近親相姦ありの、他人の空似ありの、もう天篭り。

これらを一貫したトーンで纏め上げたのは大したものだが、如何せん複雑。

少なくとも、話の重要なポイントである、ブラック・ダリアと呼ばれる女性とヒラリー・スワンク演じる令嬢が設定通り「瓜二つ」であるべきなのに、そうで無いために余計に複雑化して見えるし、観客を遠ざけている一因となっている。

エルロイ原作でアカデミー賞2部門を受賞した「LAコンフィデンシャル」も観たが、一時はお蔵入りになりかけたのも頷けるほどの複雑な作品だった。

多分、非常に映画化しにくい性格の原作なんだろうとは思う。

ただし、「血とエロスのミステリー」的デ・パルマの世界と「ブラック・ダリア」の世界は非常に似通っていて、デ・パルマが監督するには持って来いの題材。

思いきって、バッサリと切るべきところは切って、もっとデ・パルマ節全開ってのを期待していたのだが。

それには監督自身が脚本書かないといけない。はっきりいって、この監督、他人の脚本だと本領を発揮できない傾向がある。

「アンタッチャブル」や駄作「ミッション・イン・ポッシブル」が代表作だなんて言われているが、デ・パルマと言えば、やはり「殺しのドレス」だし「ミットナイトクロス」だ。

前作「ファム・ファタール」も自身の集大成的映画と言われながら、往年の傑作を凌ぐことはできなった。

デ・パルマおじさん。作品を重ねるごとに、キレもコクも薄くなってきているような気がする。

そう思うのは、私だけか。
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コメント

こんばんは

TB&コメどうもです。
確かに今ひとつピリッとしない映画でした。
90年代以降のデ・パルマは、なにか突き抜けられないですね。
B級丸出しのレイジング・ケインなんかは結構好きなのですが。

画期的な映画「ファントム・オブ・パラダイス」もかなり好きですね。

この「ブラックダリア」の世界に通ずる一番の自身作はやっぱり「ボディダブル」でしょうか。

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ブラック・ダリア

『THE BLACK DAHLIA』公開:2006/10/14(10/14鑑賞)製作国:アメリカ監督:ブライアン・デ・パルマ原作:ジェームズ・エルロイ 『ブラック・ダリア』(文春文庫刊)出演:ジョシュ・ハートネット、アーロン・エッカート、スカーレット・ヨハンソン、ヒラリー・スワンク、ミア
  • [2006/10/20 12:49]
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『ブラック・ダリア』

『ブラック・ダリア』を観て思ったことは ムズカシイ蓮 話が複雑に絡まっているので 予備知識無しで映画を充分に満喫するのは難しいだろう。 何の予備知識もなく映画を観ると、 ただジョシュ・ハートネットが璉に頑張っているだけの 映画と思ってし
  • [2006/10/20 20:49]
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  • この映画見ないとイ~ヤ~ダ~!! |
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ブラック・ダリア・・・・・評価額1250円

1940年代のハリウッド。虚構の迷宮をたゆたう人間模様が、モザイクの様に折り重なって一つの文様を形作る。47年に起こった、未解決の猟奇殺人事件をベースに書かれたジェイムズ・エルロイの小説を、ブライアン・デ・パルマ監
  • [2006/10/30 20:11]
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ブラック・ダリア

ブライカート刑事(ジョシュ・ハートネット)のいる世界はすべてが二つに分裂している。ボクサー時代の好敵手、現在の相棒ブランチャード(アーロン・エッカート)は自分とは正反対のタイプだ。氷と炎。しかしそれは鏡像の
  • [2006/11/10 01:11]
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ファム・ファタール

ファム・ファタールファム・ファタール(仏Femme fatale)#「運命の女」の意味。ファム・ファタルとも。#2002年公開のアメリカ映画。監督・脚本ブライアン・デ・パルマ
  • [2007/01/27 05:00]
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