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自由の範囲 

付きまとわれるのは面倒だ。

ウスノロの二足歩行の種族と一緒より、ひとりで自由に駆け回りたい。

人間の散歩に付き合うなんて。ゴメンだ。

我が家の気まぐれお犬さまはきっと、そう思っているに違いない。

そんな訳で試しに長いリードにしてみた。10m程はあるだろうか。リードといえば聞こえはイイが、単なるナイロンの組紐。

こちらがこれを掴んでいさえすれば、なんなら地面に杭を打ってそこに結んでいさえすれば、付き人の私目がいなくともお犬さまは元気に、ある程度自由にお遊びになられあそばすハズである。

私を中心とした10mのコンパスってな具合。しかし、そんな悠長な思いは一瞬に消し飛んだ。

一向に追従してこない家来を怪訝に思われたのか、所定の距離で一端振返られた殿だったが、首のあたりにいつもの緊張感がないことに気づくやいなや、犬ながらに脱兎の如くダッシュ。

くんぐんスピードがあがる。まさに野生の姿。しゅるしゅると引き出されていくリーダー。持つ手が熱い。

伸びやかで流麗な野生がトップスピードに至るまで、10mはいらなかった。

強烈な衝撃が掌を襲う。と同時に、ビッシっと張り詰めたリーダーの向こう側で、もんどりうって宙を舞われた殿。

通常では頭より後方に位置している後ろ足のほうが前方に飛び出している様は、見事なまでにアクロバチック。荒業。一瞬間に反転したハズなのに、確かにスローモーションだったような気もする。

後ろ足前方投げ出しヒネリ。E難度。10点超。

それでも続けて態勢を立て直し、猛然と逆方面へ。そこでもスローモーション。再び逆でスローモーション。

いかん。これでは虐待しているように見えるではないか。

そこへ通り掛かりの自転車が。野生化した殿が矢の如く襲いかかる。

いかん。いかん。まるで有線コントロールで襲わせているようではないか。

面倒で、いや、良かれと思ってやったことが、余計面倒なことになってしまった。

過ぎたるは及ばざる如し。

自転車の人に頭をさげる家来をよそ目に、興奮さめやらぬ嬉々としたご様子の殿。

まぁ、かわいい奴である。
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