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罠 

釣り場へ急ぐ車の中から、車道脇の看板が目に付いた。

あります」

白ペンキで塗られたベニヤとおぼしき板に、手書きの滴りそうな赤い文字。

余りに出しぬけなので、一瞬間に脳裏に飛来するさまざまな

甘い誘惑の罠。それとも、危険な恋のか。Fall in love。

或いは、欲望の。裏切りの罠。はたまた、ぼろもうけの罠か。

奥田民生ライクな思いが交錯する。

バックミラーで確認する。

その看板の裏側。同じ白地に、同じ赤文字。

「いのししの罠あります」

まぁ、そんなとこだろう。

しかし、本当に、猪を獲るための罠なのか。

実はダブルトラップなのかも。

汚職の疑惑が持ちあがり、喚問される。

あの疑惑の会食の席に同席していたではないか。貴方も一緒に牡丹鍋を食べたんじゃないですか。いのししの鍋ですよ。そして業者に便宜を図った。そうでしょう。

思わず、あの味が蘇る。確かに食べた。エグ味を覚えている。

相手はその表情を見逃さない。

食べたんですね。やっぱり、あの会合の席にいたんですね。

急展開の辞任劇。あの時、いのししさえ食べなければ。

そんな、ドス黒い「いのししの罠」。

けども、それを書くなら「いのしし鍋の罠」か。

そう思い、もう一度バックミラーを覗いたが、鏡の中のあの看板は遥か遠くもう見えなかった。
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こんにちは

こんにちは。また遊びに来ます。

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