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おまかせ 

同僚に連れられ、昼飯を食いに出た。

揚げ物中心のお店らしく、トンカツやらエビフライ定食のメニューが並んでいる。

厨房の料理人は、真っ白で背の高いシェフ帽を被っている。そのせいか、どれも結構イイ値段。

我が昼飯ボーダーライン以下で頂けそうなのは、コロッケ定食くらいか。

そう思っていると、牡蠣の文字が。実のところカキフライは好物である。

一瞬、同僚が注文した「ヒレカツとエビフライの盛り合わせオムライス定食」に心を奪われそうにもなったが、やはりここはカキフライを筆頭にヒレカツまでも擁する「おまかせ定食」に決める。

まず同僚の分がやってきた。

文字どおり、見たまんま「ヒレカツとエビフライの盛り合わせオムライス定食」である。オムライスの黄色の上に、年老いたキツネのような色の揚がりすぎた各フライが鎮座している。それだけ。配色も含めあまりに無造作すぎる。

何やら不穏な気配。

おまかせ定食」がやってきた。

見た目、やはり揚がりすぎてはいるが、一応の体裁は保たれているようだ。

これはヒレカツか。エビフライもまぁこんなもんだろう。箸休めにつけ合わせのキャベツを食う。

なんとなく違和感。千切りにしては厚すぎるし、角切りにしては細い。んーなんとも口に障る触感。

淡々と仕事を進めている厨房のシェフ帽を見る。フライの色といい、キャベツのカットといい、センスを疑ってしまう。

気を取り直して、次のフライ。何だ。ん?何?ハム?ここにきてスカスカのハムのフライとは。

まぁ、「おまかせ」だし、値段もそこそこなんで仕方ない。最後の砦、カキフライがある。と言い聞かせる。

果たしてカキフライとの対峙となるが、何やら面持ちが違うような。

おそるおそる箸を入れてみる。なんだこれは。クリームコロッケではないか。

やられた。確かに「おまかせ」なんだけども、カキを表記しながら、それを正面から外してくる。尋常じゃない。

おまかせ」は何でもありか。

確かにカキの季節は過ぎているかもしれない。季節じゃないから外しましたも「おまかせ」のうちか。

おまかせなら許されるのか。

「おまかせ」という言葉の前では、まかせてしまった客としては屈するしかないのか。

敗北と落胆の色を引きずったまま店を出る前に、再びメニューを見た。


まかせるんじゃなかった。

寂寞の思い。
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