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BALLAD/名もなき恋のうた 

あのアニメの実写版である。

というか「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」完全なまでにリメイクである。

設定も展開もセリフまでもが忠実に再現されている。とはいえ、やはり「しんのすけ」は実写化できないようで「真一」という小学生が主人公に据えられているのは仕方ないこと。

確かに原作のアニメは傑作(古いコラム196話参照)だった。戦国時代の生活描写や戦シーンの描写にはアニメを超えたディテールを湛えていたし、それに、乱世の中で生き、翻弄される人々の悲哀までもがしみじみと溢れていた。その年の文化庁メディア芸術祭アニメ部門大賞を受賞したのも頷けるものだった。

アニメの監督は「原恵一」。この前作が更に凄い。「クレヨンしんちゃん モーレツオトナ帝国の逆襲」(古いコラム177話参照)。これには完全にやられた。文句なし。その年のマイベストとなっていたほどである。

さて、今回のリメイク版はどうか。

監督は「山崎貴」。「ALWAYS三丁目の夕日」はそれ程良いと思わなかったが、日本アカデミー賞を受賞するなど人気は高い。その監督がアニメを見て衝撃を受けてリメイクに踏み切ったというから力が入ってそうである。

原作がイイので、ほぼそのままなぞった本作が悪いわけがない。ある程度泣けたし、GCも「正しく」使われていて好感は持てた。

しかし、何だか物足りない。

アニメは95分。本作は132分。なのに物足りない。なぜか。よく分からない。

又兵衛と廉の悲恋物語もそれなりに再現できていし、合戦シーンも迫力に乏しいとはいえ量的には過不足ないと思われるのに。

それでは何が余分で、何が不足なのか。

まず不足点。アニメでうまく描けていた部分部分が痩せていると思う。

真一の両親が「タイムスリップ」を信じるシーンはアッサリし過ぎ。ネットでポン。あんなんで信じるのか。真一と又兵衛が絆を深めていくエピソードも省略されている部分もあるし、かなり弱い。美佐子が廉姫に「なれそめ」を話すエピソードも薄く、「あなた方に不幸は似合わない」というセリフも上滑りしている。

気に入っていた「戦を応援しに行く真之助を必死で止めに行く父親」のシーンは随分と印象が違っていたし、何よりアニメでは肝であった「青空の雲」の描写も無くなっていたのは残念。

これらの人間ドラマを深める要素であった部分が痩せているために、物足りないと感じてしまったのかも知れない。ついでに草薙君が痩せすぎであることも追加しておこう。

それでは、何が余分なのだろう。

全体的にテンポが緩慢になっているということなのか。

真一の描き方に問題というか、アニメと違う視点があったからではないかと思う。

要はアニメの「しんのすけ」は又兵衛と廉との関係性の中で存在していたが、実写では少年侍との関係や単独でもその存在を強めているのだ。

実は、その存在自体こそがテンポを悪くしている要因なのではと思う。

リメイクとして全くダメという気は更々無い。

しかし、原作の出来があまりにも良すぎたので、まぁ仕方ないか。
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  • [2009/09/13 11:10]
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