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スカイライン~征服~ 

暇すぎてまた映画を観た。

TVCMで少しだけ興味をもった「スカイライン~征服~」である。

CM以外に事前情報はない。まぁ死んでしまいそうなほど暇なので、派手でお気軽な映画がいいなと思って観ただけ。

映画のタイトルどおり異星人が地球を征服にやってきてしまったりするお話のよう。

冒頭、いきなり何やら襲来してくるシーン。おお、いいぞ理屈抜き攻撃。と、思ったのもつかの間。お話は15時間前に遡って展開。

序盤に如何にも派手な高級車がこれまた派手なロックだかヒップホップにのって登場するような映画にロクなモノは無いっていう持論があるのだが、何だか嫌な雰囲気。

案の定、遡ったはイイが全く話しがつまらない。物語も登場人物も遡って見せるだけの魅力の欠片もありません。友達が映画スターである必然性もない。

やっと元に戻って異星人の侵略のお話が進むかと思ったら、これが進まない。光だのなんだの。お外では宇宙船が出てきてエイリアンがほっつき歩いて、侵略しちゃおうかなぁなんて勢いの状況なのに、ホテルの一室であーでもないこーでもないと右往左往。

まず、このマンションから出たくても出られない状況に速やかにスベキだ。結果的にはその状況になるのだが、そうなるまでに時間がかかりすぎる。もたもたし過ぎ。上映時間は100分位だと書いてあったが、このペース配分だと大変なことになってしまうぞ。

いっそのこと、下の階で火災が発生してしまって降りれないなんて状況にもっていくべきで、のんびりエレベーターにお乗りになってハイ1階でございますなんていうような悠長な状況ではないでしょう。どう見たって。

登場人物は基本的には4人から5人だけ。大パニックの中でこの人数だけを描く手は無いことは無いけども、いかんせんこの登場人物達があまりに普通すぎて魅力が無いし、そこにアイデアも葛藤も愛情も友情も勇気も正義も感じられない。それらが全くないこともないのだが、どれも薄っぺらで核となって展開しない。

CGは最先端風でそれはそれで良くできている。それがこの映画の見所なんですね。

この映画に人間ドラマや物語自体を求めてはいけないんですよ。

そういえば映画のキャプションに「そこには、愛も英雄も存在しない」って書いてあるし、そのとおり何にもないんだよね。

要はドキュメンテックな構成の『パラノーマル アクティビティ』や『クローバーフィールド』に近い。手持ちカメラの疑似ドキュメンタリー手法ではないが、割り切ってそう観るべきだろう。もっと言うなら『バトルフィールドTOKYO』に非常に近い。

あまり知っている人がいないと思うので少し解説するが、『バトルフィールドTOKYO』とは一時期話題となった『クローバーフィールド』のパクリ映画。なぜか日本っぽいところで怪獣らしきものが大暴れしてしまうというもの。

『パラノーマル 』も低予算だったが、『バトルフィールドTOKYO』ももっと低予算映画凄いパニックなのに登場人物は2人くらい。悲しいくらい残念な映画だった。

この『スカイライン』のCG部分は多分『クローバーフィールド』のCGと変わらない位費用がかかっているのかも知れないが、それだけ、そこだけに成ってしまっているのはいささか切ない。

『クローバーフィールド』の場合、徹底した疑似ドキュメンタリー手法だったが、如何せんドラマティックな展開を作り出そうと必死すぎて鼻についていたが、こちらは真逆で普通の第三者視点での撮影方法にも関わらず、あまりに物語が無さ過ぎるのだ。だからこそ『クローバー』の真似っこと言われようが開き直って、疑似ドキュメンタリー手法を使っていたら案外丁度良かったのでは。

もうちょっと出演者が良くて、もうちょっと映画的エッセンスが効いていたらねぇ。

なんだか『光る眼』や『宇宙戦争』チックなシーンもあったり、時折のぞく印象的なシーンもあったりしたので、よけいに切なくなってしまいました。

高精度なCGの全盛期。その中にあって既視感を含め、なんだか別の映画の為の習作っぽい映画だったなぁ。ふぅ。

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