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インセプション 

あの「ダークナイト」のクリストファー・ノーラン監督の作品だそうだ。

っと、いう触れ込みなのだが、「ダークナイト」が今ひとつだと思っていた私としては別段期待もしていなかった。

人の夢からアイデアを盗み出すことを生業としている主人公コブをレオナルド・ディカプリオが演じている。

渡辺謙演じる巨大企業のトップの夢に侵入したが見破られ、犯罪歴を抹消することと引き換えに、ライバル企業を潰すための工作を依頼される。

その依頼とは、次期社長に会社の解体をさせるアイデアを植えつける事だった。

全体的にスッキリしない。なるほどと思わせるポイントが見当たらなかった。要はリアリティが感じられないのである。

どうも話の構成は複雑で緻密のような感じだが、細部が弱い。だから、現実感が薄いのだ。いくら夢の話でも、やはり現実感がないと話がどこかフワフワしてくる。

夢の世界を構築する「設計士」のアリアドネの動機もイマイチだし、人の良さそうな父親が”非合法”なことにあっさり手を貸す。

夢の中で怪我をすると痛みは現実となるのに頭を撃たれて死んでもケロッしているし、夢に侵入し夢を共有する仕掛けもよく分からない。

面白いと思ったのはコブと妻の話のくだり。夢に取り込まれ現実と夢の区別が付かなくなり最期は死に至る。そのあたりの描写は胸にくる。

しかし、面白いと思ったのも限定的で、ここでも腑に落ちない部分がありスッキリしないのだ。

コブと妻の夢の世界には子供は登場しない。現実の世界では愛してやまない子供達。それを残しても夢の世界でふたりきりの方を選ぶのか。死を選択してまで。

結局、現実感の希薄さ、登場人物の動機の希薄さがこの映画を浅くしていると思う。

所詮、夢の話じゃん。そんな空気が漂っていて切実ではないのだ。

このあたりは「マトリックス」の方が完全に上だし、世界が崩壊していく描写も「エターナルサンシャイン」には及ばない。

脳内世界を描写した映画に「JM」や「マルコビッチの穴」などが(駄作、傑作の違いはあるが)あるが、どうもそれらを凌駕するアイデアに満ちていたとは思えない。

現実と虚構が入り混じる映画も沢山あり、既視感は否めない。

ノーラン監督はこの構想を10年前から温めていたという。

けれども、その間に夢の中でアイデアを盗み取られていたのに気づいていないのか、はたまた「これは全く新しいぞ」とインセプションされていたのかも知れない。

根拠は無いが「インセプション2」があれば、そちらの方が傑作になるような気が・・。

根拠は無い。多分「2」も無い。

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アバター 

久しぶりの更新。

久しぶりというのにお題は「アバター」。

もうアカデミー賞の発表も済み、主要部門は嫁さんにかっさらわれたようですが、この期に及んで、いまさらながら、どうでも良さそうだけども「アバター」です。

実際に見たのは1ケ月以上前。(それでも十分遅いけども)

今更「ストーリーは」なんて語るのもオコガマシイけれども、一応。

舞台は地球から遠く離れた緑の衛星パンドラ。
この星の先住民は青く背の高い部族ナヴィ。パンドラの「鉱物資源」を我が物にしようと目論む人類は、人間とナビィを掛け合わせて作られた「アバター」を遠隔操作してナビィ部族に接近する。
アバターを使って戦略的情報を探り軍部に情報を流す主人公ジェイクだったが、族長の娘らと親しくなり次第にナビィ部族に認められ仲間となり人間としての自分との間で苦悩する。
そんな中、決戦の火蓋が切って落とされるのだった。

取りあえず3Dがスゴイ。とりあえずオープニングで驚かされる。でも、物語が進んでいくうちにその「凄さ」が凄く感じなくなっていく。

ごく自然な感じなのだ。全編CGといってもいい本作であるから、どこまででも驚くような3D描写ができたバズなのにそこまでやっていない。

これは殆どが奇妙な生き物であるナヴィとアバターの話であるから、過度の3D的演出は感情移入の妨げになる恐れがあるためだろう。

これは好感が持てる。単なる「見せ物」若しくは「見物」的ものにしていない。主人公のジェイクのように観客はパンドラの世界を「体験する」のに成功している。

確かに良く出来ている。が、しかし、色々な場面で、どこかで見たようなものばかりのような気もする。

ナビィは「ロード・オブ・ザ・リング」のゴラムで既に見た感があるし、パンドラの動植物は同監督の駄作「アビス」だし、軍隊の描写は「エイリアン2」だったり「マトリックス」に見た気もする。

物語はどう見たって「もののけ姫」。「ここで巨大なイノシシが大挙して押し寄せてくるんだよなぁ」と思っていたらやっぱり出てきた時には思わず笑ってしまった。

「ラピュタ」や「ナウシカ」の匂いも微かにする。

エンドクレジットに宮崎駿の名前を探したけども、流石になかったな。

色々なものにインスパイアされるのもいいけども、丸呑みしていては「昇華」できませんよ。

拘りまくった映像に圧倒はされたものの、見終わった後に既視感ばかりでスッキリしない感じが残ったのも事実。

映像化するに当たって技術的に追いつかず製作に12年もかかったらしいが、その間に折角のイマジネージョンも色褪せてしまってはいないか。

キャメロン監督の「作家性」の中で一番優れているのは「B級っぽさ」なのに、ある意味非キャメロン的な「タイタニック」で大成功して以来どうも気取っているのか、押し付けがましい気がしてならない。

宮崎駿も「もののけ姫」で押し付けがましくなったのに少し似ている。

日本の巨匠が「ポニョ」に回帰したように、キャメロン監督も「スターシップ・トゥーパーズ」のリメークあたりで原点回帰してもらいたい。

A級気取ったキャメロン印全開の大作はもう食傷ぎみだったりするんで。

でも、まぁ、歴史的な作品と称されるだけのことはやっているんだろうな。流石に。

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BALLAD/名もなき恋のうた 

あのアニメの実写版である。

というか「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」完全なまでにリメイクである。

設定も展開もセリフまでもが忠実に再現されている。とはいえ、やはり「しんのすけ」は実写化できないようで「真一」という小学生が主人公に据えられているのは仕方ないこと。

確かに原作のアニメは傑作(古いコラム196話参照)だった。戦国時代の生活描写や戦シーンの描写にはアニメを超えたディテールを湛えていたし、それに、乱世の中で生き、翻弄される人々の悲哀までもがしみじみと溢れていた。その年の文化庁メディア芸術祭アニメ部門大賞を受賞したのも頷けるものだった。

アニメの監督は「原恵一」。この前作が更に凄い。「クレヨンしんちゃん モーレツオトナ帝国の逆襲」(古いコラム177話参照)。これには完全にやられた。文句なし。その年のマイベストとなっていたほどである。

さて、今回のリメイク版はどうか。

監督は「山崎貴」。「ALWAYS三丁目の夕日」はそれ程良いと思わなかったが、日本アカデミー賞を受賞するなど人気は高い。その監督がアニメを見て衝撃を受けてリメイクに踏み切ったというから力が入ってそうである。

原作がイイので、ほぼそのままなぞった本作が悪いわけがない。ある程度泣けたし、GCも「正しく」使われていて好感は持てた。

しかし、何だか物足りない。

アニメは95分。本作は132分。なのに物足りない。なぜか。よく分からない。

又兵衛と廉の悲恋物語もそれなりに再現できていし、合戦シーンも迫力に乏しいとはいえ量的には過不足ないと思われるのに。

それでは何が余分で、何が不足なのか。

まず不足点。アニメでうまく描けていた部分部分が痩せていると思う。

真一の両親が「タイムスリップ」を信じるシーンはアッサリし過ぎ。ネットでポン。あんなんで信じるのか。真一と又兵衛が絆を深めていくエピソードも省略されている部分もあるし、かなり弱い。美佐子が廉姫に「なれそめ」を話すエピソードも薄く、「あなた方に不幸は似合わない」というセリフも上滑りしている。

気に入っていた「戦を応援しに行く真之助を必死で止めに行く父親」のシーンは随分と印象が違っていたし、何よりアニメでは肝であった「青空の雲」の描写も無くなっていたのは残念。

これらの人間ドラマを深める要素であった部分が痩せているために、物足りないと感じてしまったのかも知れない。ついでに草薙君が痩せすぎであることも追加しておこう。

それでは、何が余分なのだろう。

全体的にテンポが緩慢になっているということなのか。

真一の描き方に問題というか、アニメと違う視点があったからではないかと思う。

要はアニメの「しんのすけ」は又兵衛と廉との関係性の中で存在していたが、実写では少年侍との関係や単独でもその存在を強めているのだ。

実は、その存在自体こそがテンポを悪くしている要因なのではと思う。

リメイクとして全くダメという気は更々無い。

しかし、原作の出来があまりにも良すぎたので、まぁ仕方ないか。

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あるく男 

金曜日の晩、遅くまで呑んだ。

土曜日は昼間っから呑んだ。

そして、晩も呑んだ。

普段はそんなに呑まないのだが、所用が重なってしまったのでしようがない。

とは云え、共に結構な量のアルコールと似たり寄ったりの酒の肴達。カロリーは相当高いはずだ。

なので、その晩は歩いて帰ることにした。タクシーを呼ぶのが面倒くさかったのもある。それに、昨今の運動不足は目に余るものがあり、太ももなんかは見るからに細くなってしまっていることを実感していたところであった。丁度イイ。

月夜だった。飲み屋から自宅まで、そう大したことはない。と高をくくっていたが、案外遠い。

ひたすら、田舎道を歩く。額に薄っすら汗がにじむ。もう20分程歩いたのか。脂肪が燃焼し始めたと思われる。

4km程歩いてきたところで、右足の付け根辺りに痛みが走る。やはり運動不足か。それに体幹が歪んでいるのかもしれない。片方に負担がきているのだ。

歩き方を変えてみる。何だかぎこちない。

汗は益々湧いてくる。

時折すれ違う車のライトが眩しい。

ふと思った。

服装といえば、黒いTシャツに黒ジーンズ。素足にサンダル。そして手ぶら。

月夜の深夜。黒ずくめ。ビーサン。周囲には何も無い一本道を向こうから、ぎこちない歩き方の汗だくのおっさんがやってくる絵面。

仕事帰りには到底見えないし、市民ランナーにも見えそうにもない。

客観的に観て、そうとうあやしい。

おもむろにヘットライトに浮かんだその姿に、ドライバーは見てはいけないものを見てしまったとゾッとしたりしていのかも。

もし警ら中のパトカーと鉢合わせになったら、職質されるかもしれない。

大人としてうまい言い訳ができるのだろか。今のご時勢、尿でも採られかねない。

それならそれでいい。相当量のアルコールが検出されるだけだ。ただの酔っ払いなのだから。

1時間30分後、自宅に到着したときには全身汗まみれになっていた。

熱めのシャワーを浴びる。

すっかり爽快で健康的な気分。日頃の運動不足も解消できたし、先程の足の痛みも消えうせているようだ。

素面でジョギングしたりするのは面倒だが、呑んでしまえば勢いでこんなにも歩いてしまう。そうか呑んで歩けばイイのだ。普段よりも健康的で体力維持も期待できるのでは。簡単なことではないか。

妙なポジティブシンキング。でも結果はプラマイゼロ。むしろマイナス。

ただの酔っ払いの思考。

下腹がキュルキュルと泣いている。


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